“英語教育大改革”への備えは大丈夫? -Lingo Instituteの教授理念(キッズコース編)-

いよいよ2020年度から、英語が小学5年から正式教科に加わります。また、”大学入試共通テスト”(大学入試センター試験の後継テスト)に英語4技能を測る民間の資格•検定試験が本格導入されます。(最近では、TOEICが この大学入学共通テストからの撤退を表明し、話題となりましたね。)

これまでの高校英語教育はペーパーテスト形式で行われる大学入試対策の為にどうしても文法や読解力をつける授業に偏りがちでした。そこで文科省は今回の学習指導要領の改定でこれまでの学校教育で育てたい力と入試が問う力が十分対応していなかったものを、小•中•高校教育から大学入試まで一貫して”4技能の力をバランス良く育てる”ものとして進めるとしています。

4技能英語を教えなければならなくなった学校側や学習塾も対応に追われてんやわんやです。また、民間業者が請け負う英語の4技能試験も出来るだけ公平で厳正な試験が実施出来るよう対策を迫られています。

一方、当校Lingo Instituteは2001年の開校当初から一貫して4技能教育の大切さをお伝えして来ています。特に小さいお子様のうちから継続して通っていらっしゃる生徒さん達は中学から高校低学年のうちに”実践的な言語運用能力”を身につけ、その結果として英検の2級や準1級を取得される方も少なくありません。

さて、今回は二回に分けて、Lingo Institute での教授理念についてご紹介したいと思います。第一回はキッズレッスンについてです。

キッズ クラスのうちは”phonics “(フォニックス:英語の綴り字と発音との関係を教える教授法)に重点を置き、アメリカやイギリスで教えられるように指導しています。つまり、26のアルファベットそれぞれの音のみを使用しますので、子供たちは英語を英語として正しく聴き、発音できるようになり、いわゆるカタカナ英語の発音に陥ることはありません。

また、特に小さいお子さんの場合、歌やチャント(リズムを取りながら歌うように繰り返し発話する)を使用して楽しく学んで頂きます。楽しいと感じて頂く事が効果的に聴解、発音、語彙を習得できるポイントです。

また当校でのキッズレッスンでは、英語学習の為のゲーム(カードゲームやボードゲームなど)も多く取り入れています。子供たちは母国語や外国語を学ぶ際、”楽しい!”と感じた時に自然と言葉や表現が身につくものです。その日のレッスンの学習項目とは直接関係がなくても、ゲームをしながら子供たちは教師が自然に使用するたくさんの言葉やフレーズをピックアップしていきます。これは子供たちにとって、自然に英語を使うことを学ぶ大変効果的な方法です。

“楽しい教室活動”の他の利点は、それらの活動が子供たちに英語に対する良い第一印象を与える事が出来ることです。この事は後に英語コンプレックスに陥ったり、英語恐怖症になる事を防いでくれることでしょう。

つまり私どもが子供たちに最も習得してもらいたい事は、①”英語を英語として正しく聴き、発音出来るようにする事”と、②”一緒に楽しいと感じること”、そして③”外国語を学ぶことに対するプラスの思考•態度”なのです。

-次回、小学校高学年以降から中学、高校生向けのレッスンについてもお話し致します。-