• Home
  • Archive by category "未分類"

英検対策 たった一問でスコアの1/3を占める?

こんにちは、英会話と日本語レッスンのリンゴインスティテュートです🍎

今回は、最近お問合せの多い”英検対策”の中でも特に ”ライティングテスト” についてのお話をしたいと思います。

英検は、入試における内申点の加点や学科試験免除を認められる事から、昨今受験を希望する生徒さんが増加していて、当校でも「レッスンに英検対策を盛り込んで欲しい」と依頼される事が増えて来ました。

2016年度に英検1級と準1級のライティングテストが改訂されると共に、新たに2級にもライティングテストが導入されました。そして2017年度からは準2級と3級にもライティングテストが導入され、”4技能が評価出来る資格”として認知されて来ました。

このライティングテスト✏️。”たったの一問”しか出題されないものの、”一次試験のおよそ1/3のスコアを占めている” 事をご存知でしょうか。

採点のポイントは

*課題で求められている内容がきちんと含まれているか。
*文法的に正しい英文や適切な語彙を使えているか。

は勿論のこと、

*英文の構成や流れがわかりやすく論理的であるか。

が求められています。

リンゴ•インスティテュートでは従前より ”Academic Writing ✍️ “の重要性を説いて、一定レベル以上の生徒さんにはレッスンにもライティングを取り入れて来ましたので、英検のライティング対策もお手のものです。

ライティングのレッスンというと、せっかくの英会話レッスンなのに、黙々と英作文をするイメージを持たれるかもしれませんが、実際は”4技能をフルに活用した総合的なレッスン”です。

ライティングのお題についての自分の意見を出したり、なぜそう思うのか等をクラス内でブレインストーミングします。

パラグラフィング(段落を組む)の段階では、構成が論理的に矛盾しないか、流れが自然かをディスカッションしながら進めていきます。

自分の意見の裏付けには参考となる記事やエッセイを読む事も必要です。

このように「書く」ためのレッスンは、ただ書くだけではなく、「話す」「聞く」「読む」事も大切で、英語の”総合力“を身につけるためには大変有効なのです。

英検対策のみならず、受験対策、留学対策、就職対策、ビジネス利用にもお薦めしています。 ✍️

20周年記念ストーリー⑤ イギリスの大学院での学び

🍎
こんにちは、英会話と日本語のリンゴ•インスティテュートです。
創立から20周年にあたり、当校を設立するまでの道のりを振り返る連載も今回で5回目です。

前回は多様性に富んだロンドン大学のキャンパスの様子をご紹介しました。今回も大学院での学びについてお話したいと思います。

[Reading List 📖 ] まず、コースが始まる入学前に渡されたものの一つが”Reading List”なるものでした。リストには、授業が始まる前までに読んでおくテキストや本の章等が連なっておりました。(え!?こんなに?という量です💦) 授業はそれらが頭に入っている前提で進められるのです。

[Reading Week] また、学期の間には”Reading Week “という名のお休みが何日か設けられており、はじめは「やった!お休みだ!友達と旅行しよう」などと無邪気に喜んでいましたが、実際は課題をこなす為の文献を読んだり、エッセイ(論文)書きの宿題をこなすので精一杯で、遊ぶどころではありませんでした😭

[Avoiding Plagiarism] “読んでは書き”の繰り返しの日々でしたが、エッセイライティングの際に耳にタコが出来るほど注意されたのが“Avoiding Plagiarism”つまり、“他人が書いたものやアイデアを盗用し、あたかも自分のもののように見せかける事は絶対にやってはいけない” という事です。 (今では他人の論文のコピペをすると検知されるシステムがありますね。) 当たり前の事ではありますが、あれだけ耳タコになる程注意されたという事は、Plagiarismが横行していたという事なのでしょう…

[論文に自分の説を唱えるなど10年早い?]

もう一つ言われて驚いたのは、”エッセイや修士論文を書く際に自分の説を盛り込むなどと考えるな”という事です。留学前は”欧米では何が何でも自分の意見を言わないと!”と構えていたので、拍子抜けしました。

実は一口に大学院といってもTaught masters courseとResearch masters courseの二つのコースがあり、私を含め多くの人はTaught masters course を選択していました。(研究テーマがしっかり決まっている人で博士課程の入口にいるような方はResearch masters courseを選んでいました。) 

Taught masters コースでは学部時代のように基本的に授業を受け、前述したように課題がどっさり出され、最終的に修士論文を書くというものでした。まだまだ“教えをインプットする”段階ですから、その分野の論文を読み、誰がどんな説を説いているかをまとめる事は出来ても、自分の説を唱えるなど10年早い!博士号を取ってからにしろ!というのは言われてみれば当たり前の事ですね。

そんなこんなで、第二言語習得論やシンタックス(統語論)等を学び、論文が書けないストレスで白髪が激増したりしながらも何とか修士号を取る事が出来ました。

修了後はロンドン大学の附属のランゲージスクールで日本語を一般の社会人やビジネスパーソンに教えたり、英国国際教育研究所という学校で日本語教師を目指す日本人学生に文法を教えました。仕事も順調だったのですが、家庭の事情で急遽帰国しなければならなくなり、後ろ髪引かれる思いで帰国したのが2000年の事です。

次回は帰国して、いよいよリンゴ・インスティテュートの誕生です。

Lingo Institute 20周年記念ストーリー② リンゴインスティテュートが目指した金沢の団体

前回、金沢にて、(素晴らしいスイスのローザンヌ工科大学院生のおかげで!)無事に日本語教師デビューを果たしたところまでお話しました。その後に待ち構えていた試練のお話をする前に、私が所属していた団体についてお話させて下さい。なぜならリンゴ•インスティテュートを創る際に目指していたのが正にその団体の姿そのものだったからです。

「金沢を世界へひらく市民の会」という長い名前のその団体は、外国人への日本語指導等を通じ、地域の国際化を進める草の根国際交流団体でした。1981年にはサントリー地域文化賞を受賞。会についての内容や歩みがコンパクトにまとまっていますので、サントリー文化財団のHPに掲載された活動詳細を転載させて頂きます。⬇️

日本語学習のために
世界から金沢へ

 日本の伝統文化を今なお色濃く残す加賀百万石の城下町金沢。1977年、この金沢に「世界へひらく」という地球的視野の市民の会が誕生した。新しい金沢の創造には、過去の伝統や遺産にしがみついているだけでなく、世界の広がりの中で金沢を見つめ直すことが大切だ。そのためには、東京を介することなく直接世界と交流し、異質文化との触れ合いを求めていこうというのが主旨である。

 発端は、アメリカ人女性ルース・スティーブンスさんが金沢の英文ガイドブックを作ろうとしたことにある。これに協力したメンバーが、金沢の国際化という同じ思いで結成したのがこの会。最初の事業は同女史の執筆したガイドブック『金沢―もう一面の日本』の刊行だが、外国人が書いたこの種の本としては、東京、京都、鎌倉に次いで4番目。これまでに、約2万部を売っており、ちょっとしたベストセラーとなった。

 また、和文と英文の対訳で構成した新聞「カナザワ・コミュニケ」では、金沢市民はもとより金沢を訪れた外国人へのインタビューや、海外からの寄稿など、内外の人たちの眼を通したユニークな日本文化論、金沢の将来像などが論じられている。「金沢を世界へひらく市民の会」は固定的な会員制度はとらず、「コミュニケ」の読者がすなわち会員であるという考えのオープンな市民の組織。編集などの実務は、会の実質的推進者である東京生まれの松田園子さんを中心に、10名のスタッフがあたっている。

 「コミュニケ」での日本語教師養成講座の提唱が土台となり、1983年から「外国人のための日本語講座」を開催。 日本の内外から国籍も異なる外国人が約1ヵ月間金沢市とその周辺で過し、日常生活を通し日本語を身につけるというこの企画は大変な人気を呼び、年間170人の受講者を集めた。そしてこのきっかけとなったのが、日本語の先生を求めるペルーの一女子学生の「コミュニケ」への投書であった。この声に応えて、教師になろうと考えた市民が100名以上も集まり、その後も「日本語学習は金沢で」という金沢の人達の意気込みが年々高まっていった。

 地方都市における国際化活動の一つの方向として、「市民の会」の活動は、伝統文化の都市金沢が自らを見つめ直す機運を生み、投じられた一石は各地に波紋を広げた。
(以上サントリー文化財団HPより)

そして1987年には国際交流基金の地球市民賞🌏も受賞。会の発足当時、実質的な会の推進者である松田園子事務局長は、東京から金沢へ嫁いで来たいわゆる”よそ者”で、”よそ者に金沢の何がわかるのか”と陰口を叩かれたとも聞いています。よそ者だったからこそ発見できた金沢の魅力を松田氏の行動力で世界へ発信した事により現在の金沢が在ると言っても過言では無いと私は信じています。この会に、そして松田氏に出会えた事は本当に私にとって大きな意味があります。

さて、次回はいよいよ私に訪れた試練とそのおかげで得られた大きなチャンスについてお話しさせて頂きます🌿

“2021 Marks 20 Years Since the Founding of The Lingo Institue!”


お陰様でリンゴ•インスティテュートは2021年10月に20周年を迎えます。 

2001年当時、代表の原田はロンドンから帰国し、個人で日本語を教え始めていました。そこへちょうど大手英会話スクールに勤めていた友人が独立を考えていると言う事で一緒に立ち上げたのが当校です。

”Lingo”はラテン語で”言語”の意味です。たまたまフルーツのリンゴと同じ音だったのでトレードマークは🍎にしました。

”Institute “は”研究所”的な少しお堅い言葉ですが、教育都市”浦和”という立地と、講師が教授経験豊富なプロという事で、楽しいだけの英会話スクールとは一線を画したいという想いも込めて名付けました。

語学の習得には時間がかかるので料金もなるべく抑えるように、常勤の受付を置かない、高い広告媒体を使わないなど工夫しました。支払いやすい月謝制にもこだわりました。(実際、大手スクールには金銭的に長期間通うのは難しいので、個人的に教えて欲しいというお問い合わせが何件かあったのも独立のきっかけになりました。)

あっという間の20年でしたが、”Lingo(言語)で広がる新たな可能性“をモットーに、これからも地域の国際化のお手伝いが出来ましたら幸いです。今年もどうぞよろしくお願い致します🍎

“Dream with ambition! Lead with conviction !”

“演説とは英語にて「スピイチ」と言い、大勢の人を会して説を述べ、席上にて我思うところを人に伝うるの法なり”

これは、封建時代の日本には無かった「演説」という言葉を作った福沢諭吉の言です。諭吉は1874(明治7)年に三田演説会を開催し、演説の意義と重要性を世に問いました。

一方、西洋では自らの意見を民衆に披露するスピーチは古代ギリシャ時代から盛んでした。歴史に残る名スピーチは今も語り継がれ、英語学習の手段としても使われています。厳選された言葉、韻を踏んだ文章、小気味良いリズム等、優れたスピーチを暗唱したりシャドーイングしたりするのはとても良い練習法だと思います。(私も学生時代、ケネディ大統領の就任演説を暗唱大会に出るために練習しました。 )

名スピーチと言えば、11/8に行われた時期大統領エレクトのバイデン氏と副大統領エレクトのハリス氏の勝利スピーチも聴衆の心を掴むものでした。政治的な支持/不支持は抜きにして、素晴らしいスピーチでした。

バイデン氏のスピーチはニュースでも多く取り上げられましたし、少々長いので、ここではハリス氏のスピーチについて取り上げようと思います。

今回のハリス氏のスピーチの中で特に心に残ったのは、子供達へのメッセージの一節です。(動画のちょうど5分あたりから)

“Dream with ambition, lead with conviction, and see yourself in a way that others might not see you, simply because they’ve never seen it before. And we will applaud you every step of the way.”
(高い目標を掲げて夢を見ましょう。信念を持って先頭に立ちましょう。前例がないからと他人があなたを制約しようとしても、他人には見えない自分を見つけましょう。その一歩一歩に私たちは拍手を送ります。)

BBCの日本語版サイトに日本語テロップ付きのハリス氏のスピーチが紹介されていましたので、是非動画でご覧下さい。話すスピードやリズム、表情なども是非参考になさって下さい。

https://www.bbc.com/japanese/video-54861200

ありがとうRBG


「自分が大切にしているもののために闘いなさい。でも他の人があなたにそれに賛同するような闘い方をするのです」

こんにちは、英会話と日本語レッスンのリンゴインスティテュートです🍎 前述の言葉は、アメリカに実在したスーパーヒーロー“RBG”の言葉です。え?RBGってどんなゲームのキャラクターかって?いえいえ実は私が尊敬する人物の頭文字を取ったものなのです。その人物とは先頃(現地時間9月18日)亡くなったアメリカ最高裁判所判事ルース・ベイダー・ギンズバーグ女史です。

ちなみに、3つのイニシャルだけで知られている著名人と言えば、JFK(ジョン•フィッツジェラルド•ケネディ)、FDR(フランクリン・デラノ•ルーズベルト)、LBJ(リンドン・ベインズ•ジョンソン)、MLK(マーティン・ルーサー・キング・ジュニア)ですが、彼等に続き、その仲間入りしたのがRBG(ルース・ベイダー•キングスバーグ)なのです。

法と道徳の先導者として長年社会に貢献してきた彼女のファンは多く、Tシャツやマグカップなどのイラストにも起用され、今やアメリカのポップアイコンにもなっています。

外国の1最高裁判事である彼女の事など全く知らなかった私ですが、彼女が亡くなるとすぐにアメリカに住む友人達や世界中のセレブリティ等が一斉に生前彼女が残した言葉をSNSに上げ、キングスバーグ氏の死を悼んでいました。

いくつかご紹介しましょう。

「本当の変化、永遠に残る変化は一歩一歩実現へと近づくものです」

「人生ではしばしば、障害だと思っていたことが素晴らしい幸運になるものです」

「『最高裁判所に何人の女性判事がいれば十分か』と聞かれることがあります。私が『9人』と答えるとみんながショックを受けます。でも9人の判事が全員男性だったときは、誰もそれに疑問を抱かなかったのです」

「フェミニズムをシンプルに言い表せば、マーロ・トーマスの歌『Free to be…You and Me(あなたも私も、何にでもなれる)』だと思います。女の子も自由に医者や弁護士になれる。なりたいものになれるのです。人にものを教えたり、子どもの世話をしたりするのが好きな男の子がいても構わない。人形が欲しいと思ってもいい。人間が作った壁に阻まれることなく、みんなが自分の才能を自由に伸ばすべき。それがフェミニズムなのです」

これらを読んでいるうちに私も彼女に興味を持ち、キングスバーグ氏を題材にした2018年公開の映画 ”ビリーブ 未来への大逆転”を観てみました。実在の”スーパーヒーロー”の誕生実話(オリジン•ストーリー)を実の甥が脚本化したものだそうで、見応えのある作品でした。
映画『ビリーブ 未来への大逆転』公式サイト

50年前、女性がロースクールに進学する事がまだ珍しく、キャンパスに女子トイレすらなかった時代に、勉学と子育て、ガンの診断を受けた夫の看病のすべてをこなしながら優秀な成績で法学位を取得したRBG。しかし女性であること、小さな子供がいる事を理由に弁護士として法律事務所で雇っては貰えませんでした。

それでも彼女は大学のロースクールで教員として学生たちを教えながらアメリカ人権協会の法廷闘争を数多く手掛け、性差別を初めとする様々な人権問題に取り組みます。気が遠くなりそうな数の憲法違反案件を丁寧に一件ずつ。一歩一歩。(その最初の突破口となった裁判が映画ビリーブで紹介されています。)

一生涯、女性のため、立場の弱い人のため、社会のために闘い続けたRBG。しかし彼女の闘い方は冒頭の言葉の通り”皆の共感を得るようなやり方”であり、フェミニズム活動家にありがちなヒステリックなものではありませんでした。そんな控えめな態度でありながらも信念に基づく力強い言葉は、これからも世界中の人々に勇気と希望を与えてくれる事でしょう。

ありがとう、RBG。RIP…

日本式の生活様式はコロナに強い?


こんにちは、英会話と日本語のリンゴ•インスティテュートです。
この度の豪雨被害に遭われた方に心からのお見舞いを申し上げます。避難生活ではコロナ対策に暑さ対策と、想像を絶する思いをされていらっしゃると思います。どうぞお大事になさって下さい。

ここ関東圏では連日100人を超えるコロナの新規感染者が発表されており、県をまたいでの移動をなるべく控えるようにとの要請も出ております。PCR検査数が以前に比べて4-5倍になっている事を考えますと、驚く数字では無いかもしれませんが、引き続き”私達に今出来ること”をしっかりとする事は大切ですね。

所変わって米国のカリフォルニア州では1日の新規感染者数が過去最多の1万人を突破したそうです。それなのに外出時にマスクをする事を拒否する人も多く、感染が広がらないか心配です。(マスクをする人=顔を晒せない人=悪者 またはマスクをする人=病人 もしくはマスクをする人=臆病者というイメージが強いようです。)

外出時や店等に入店する際はマスク着用を義務付ける法案に対し、個人の自由を盾に断固反対を唱える人も多く、日本人にとっては理解に苦しみます。

フランスではマスクをしていない客を乗車拒否したところ、運転手がその男から暴行を受け脳死状態に陥ると言う話もありました。同調圧力に敏感(過ぎる?)な日本人には信じられない話です。

それにしてもウィズコロナ、ポストコロナの新しい生活様式を比較的容易に受け入れられるのは世界広しといえど、日本だけなのかもしれませんね。何故って、挨拶時に特別な人以外とはハグや握手しないし、靴を脱いでウィルスを家の中に持ち込まないし、”帰宅したら手洗い、うがい”は当たり前だし、エレベーターや公共の乗り物内では人の迷惑にならないよう大きな声で話したりしないし、昔のしつけでは”食事中はお喋りしない事”なんて言われたり、花粉症やインフルエンザ対策でマスク生活は板についてるし… 考えてみたら簡単に頑張れそう!新状態生活😅 世界に向けて「日本式生活のススメ」のコンサルティングでもしましょうか。

まあ、世界中の人がみんな日本人と同じようになったらつまらないですけれど。。。早く以前の日常が戻りますように🙏

ONE FOR ALL, ALL FOR ONE

こんにちは。新米ラグビーファンのリンゴ インスティテュート原田です🏉
イギリスに居た頃、サッカーファンよりラグビーファンを公言している人が多く、不思議に思っていたところ、友人が「元々サッカーは労働者階級の間で広まったスポーツだけど、ラグビーは中流から上流階級の子息が入る名門校で盛んに行われていたんだ。だから紳士のスポーツと呼ばれているんだ。でも公言していないだけで実際は中流、上流階級にもサッカーファンが沢山いるよ⚽️」と教えてくれました。

「そんな階級意識があるのか…ちょっと感じが悪いなぁ…」という印象で、今までラグビーを観戦した事のなかった私ですが、ワールドカップの自国開催ともなれば話は別。張り切って日本代表を応援しようとTV観戦したところ、すっかり魅了されてしまいました🏉

ラグビーは他の団体球技と違って、体格が異なる人たちが集まって1つのチームを形成している事が一目でわかりますよね。筋骨隆々な人、背が高い人、背が低い人、俊敏そうな人、力持ちそうな人などなど。一人一人が違う役割を担いながら1つのフィールドに共存しています。そして”トライ(勝利)”に向かって全員で力を合わせ、突き進む姿に感動します!

正にそんな様子を表したのが かの有名な ”One for All, All for One” というフレーズでしょう!これを「一人は皆のために、皆は”一人”のために。」と誤解している人が多いのですが、実は「一人は皆のために、皆は”1つの目的(=トライ=勝利)”のために。」が本来の意味だそうです。私も初めて知りました。

自分の為ではなく、仲間の為に全力でプレイする。それぞれのポジションの人が一人一人その役割を果たして全員でトライを取りに行く。これぞまさしくOne for All, All for One!

もう一つラグビーの精神を表す言葉に”No Side”というのがありますよね。ラグビー用語で”試合終了”を表す言葉です。試合が終わってしまえば味方側(Side)も敵側(Side), もしくは勝った側(Side)も負けた側の(Side)も無い(No)という意味です。試合後フィールドで選手たちがお互いの健闘を讃え合う姿は清々しく、さすが紳士のスポーツと呼ばれるだけあるなと感心しました。武士道精神にも通じるものがありますね。

No Side と言えば、試合終了後、伝統的に”After-match function “という交歓会があり、両チームの選手やスタッフ、コーチ、審判や関係者が一堂に会してお互いの健闘を讃え合うそうです。それに因んでか、街でも両チームのファンが入り混じってビールを酌み交わし健闘を讃え合うそうですね。その際ビールグラスは右手で持ってはいけないそうです。右手がグラスについた水滴で濡れてしまっては握手する時に相手に失礼だからだそうです。さすがですね🍻

これからは「日本代表が勝った!勝った!」と喜ぶだけでなく相手の健闘も讃えようと心に誓う今日この頃であります。