世界の引っ越したい国人気ランキング

“WHERE THE WORLD WANTS TO MOVE TO?”
-Where each country wants to move to the most, according to Google search data.

米フィンテック、スタートアップ企業のレミトリー社はGoogleの検索データから” 世界の引っ越したい国 人気ランキングをはじき出しました。
この2020年1月から10月の間に「海外移住するには」というフレーズが検索された回数は、なんと29%も増加したそうです。コロナ禍の影響も大きかったのでしょう…

さて、”移住したい国”として世界で一番検索されたのは果たしてどこでしょう?残念ながら日本ではなく、”カナダ”でした。治安の良さ、失業率の低さ、移住の際のビザ取得の選択肢が多い事などが理由とされています。

そんな憧れの国(?)カナダの人たちが引っ越したいと考えて最も多く検索した国は、なんと”日本”でした。実はカナダのみならず、アメリカ、オーストラリア、東南アジアの国々、ジョージア、モンテネグロなど13カ国から日本が人気を集め、総合ランキングは堂々の”第2位”でした。理由は、景色の美しさと治安の良さ、仕事が多いこと、生活の質が良いと評判であることなどだそうです。

この結果を当校の日本語学習者(フランス人)に話したところ、”日本が上位に来るのはちっとも不思議じゃない。
こんなに安全で住みやすいもの。食べ物も美味しいし!”との事。アメリカ人の生徒さんも同じ意見でした。

でも、数多くの外国人に日本語を教えて来た経験からすると、いざ本当に移住して来たら、大変だろうなと思うのです。まずは”言葉”。それと”異質なものを排除しようとする価値観”、それから ”仕事”についてです。

先程の例のように、基本的な日本の生活には大満足という生徒さんが殆どですが、”仕事”に関しては”全員”が不満を訴えます。生産性の悪い働き方、臨機応変のなさ、マニュアル主義、事なかれ主義、形式主義、年功序列、前例主義、ジェンダーに関しての意識の低さ、多様性の欠如、イジメなどなど枚挙にいとまがありません。

しかし、最近のベンチャー企業には働き易いところが多いようですし、このコロナ禍で、従来型の企業も働き方を改革せざるを得ない状況に追い込まれています。これは大きなチャンスかもしれません。

日本が名実共に魅力的な国になれる日はそう遠くないように思えます

(参考までにランキング表は以下の通りです♪)

<世界101カ国の月ごとの検索データをもとに、海外移住に関連したフレーズと目的地となる国を分析。各国ごとにもっとも検索された国を抽出し、ランク付け>
1. カナダ(30)
2. 日本 (13)
3. スペイン(12)
4. ドイツ(8)
5. カタール(6)
6. オーストラリア(5)
7. スイス(4)
8. ポルトガル(3)
9. 米国 (2)
10. 英国(2)

以上 Newsweek Japan Twitter サイトより